Twitterで仲良くなった9歳年下の女の子に告白された話
はい、タイトルの通りです。
私と彼女が身バレしない程度にぼかして書こうと思います。
彼女は9歳年下の相互フォロワーさん。
相互になってから4年近く経ちます。まだ学生さんです。
彼女とは趣味がガッチリ合うのでよくアニメや漫画の話で盛り上がっていました。
盛り上がり方が尋常じゃないので人目のないTwitter以外でもっと深い話をしたいと思い、メールをしたりSkypeでチャットをしたりしていました。
頻度はそう多くなかったですけど、定期的に何時間も話し込む日が月に1回はありました。
実際どの程度の仲だったのかというと、
・本名は知っている
・顔は知らない(面識がない)
・チャットはするが音声通話はなし
・お互いに敬語
・近々遊ぶ約束をしていた
こんな感じです。
近々遊ぶ約束をしていた、つまりサシでのオフ会を計画していた訳です。
サシとはいえオフ会を計画するなんて何年ぶりだろう。コミュ障なめんなよ。
お互いの直近の予定が立ちそうだったので、具体的にどこで何をして遊ぶかについて一度話し合おうという事になり、いつものようにチャットに誘いました。
今にして思うと、この時の彼女は少し元気がなかったのかもしれません。
話し始めてしばらくは放映中のアニメの話題を中心に話していました。
この前の放送もう見ました?あのキャラのあのシーンが最高に可愛かったですよね~!なんていつもの調子で盛り上がっていたんです。
そして、本題のオフ会の話に差し掛かった時、彼女がポツリと言ったんです。
「私達このまま会ってしまっていいんでしょうか……なんて」
初めはそれがどういう意味か解らず、もしかして実はオフ会が嫌なのかな?と思いました。
しかし、そうではないと言うんです。
むしろ会いたくて会いたくてたまらないと。
それってつまり……?
…………なるほど……
これでも私は恋愛においてはそれ程鈍くありません。
相手が女の子だろうと、根底は何も変わらないのです。
どうしたものかと考え込んでいる内に彼女が立て続けにチャットを飛ばしてきます。
「私はお会いしたいんですけど、実際に会って花鶏さんに幻滅されたらと思うと苦しいです……」
「勇気がなくてごめんなさい……花鶏さんが好きだから今の関係を壊したくないんです」
どうしたもこうしたもないんですけど、どうしたものか……
私が専業主婦である事は彼女も知っています。
それを承知の上での告白ですから、相当の覚悟でしょう。
私には旦那がいますし、女の子を恋愛対象として見たことがありません。
同性愛者の友人が何人かいるので偏見は持っていないつもりです。
偏見を持っていないからこそ、彼女が真剣なんだと理解しました。
彼女が真剣ならば、私も真剣に答えなければ。
今までも女性から告白される事はあったのですが、こういう時って毎度返答に困ります。
だって、単に女性だからという理由でお断りするのはフェアじゃない気がするんです。
なんというデリケートな問題なんだ……
私も彼女の事は「好き」だけど、それは友人としての「好き」なんだろうな。
独身だとか既婚だとかそこだけの問題じゃないんだろうな。
そういう曖昧な考えを何とか言葉にして伝えました。
そして「ありがたいけれども、その気持ちには応えられません」と謝りました。
それから2週間ほど経ちますが、彼女とは相変わらずです。
ちょくちょくアニメや漫画の話に花を咲かせています。
オフ会の計画は水の泡と化し、
私達の間にはちょっとだけ距離が開いて、
きっと永遠に交わることのない平行線上で、
これからもこうして他愛もない話で笑い合えたらいいな、と。
彼女より9歳年上のおばさんは、ちょっとだけ甘酸っぱい思いを胸に抱えているのでした。